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滝翼コンキセキの規制退場

滝つコン。
節電コン。
いつもは1300kW程度のところを255kWに。
セットは特になし。ステージはメイン一つ外周それぞれ。可動部なし。ハケ口も無し。衣装は一着のみ。


つーこさんが、「本当は言ってはいけない、言ったら私は怒られることをいいます」と、今回のコンサートをやるにあたっての経緯を教えてくれました。
事務所は反対していたそうです。自粛ムードの中、300kW以下で何の華やかさもないコンサートをやるべきではない、と。恐らく延期すれば電力に影響しないセットを新しく用意できるので。まだ早いんじゃないか、と言われたと。
それに対し滝翼は、やらせて下さい、僕達のファンなら大丈夫、絶対に分かってくれます、と説得して今回開催にこぎつけたそうな。

公演内容は、おそらく予定してた物を全て白紙に戻して、急いで255kWで実演できるセトリに変わったのだと思います。
公演時間も、通常2時間半はやる滝翼コンが1時間半でした。

そして、公演後に会場出口で滝翼は一人ひとりの目を見てお見送りしたい、と、3公演全てで1万2千人入る横浜アリーナで実行しました。
コンサート終了後から、最長で2時間程もかかるスケジュールでした。

今回すごいな、と思うのは、恐ろしいまでに訓練された滝翼担たち。
通常、「二人は出口で待ってます。お見送りしてくれます。これから規制退場しますので、ご協力下さい」と言われた瞬間、何人かは我先にと出口に向かってもおかしくない。
滝翼ファン、聞いた瞬間に「こりゃあ長くなるぞ」という笑顔で、全員着席。一万人、納得の着席。むしろ着席する動きは割と早い。MCタイム並みに早い。

そして、最終公演、奇跡の規制退場が。
初日、さすがにアレだと思ったのか、2日目はPV CLIPS DVDを流すようになってました。
センター席、スタンド席、そしてアリーナAブロック、Bブロックが退場した辺りで、映像が「夢物語」に。
なんとなーくテンションがあがり、手拍子がちらほら出だす。
なんとなく拡がっていく。
踊りだすww
2番のAメロの合いの手が、ちっちゃい声で出だす。
2番のサビ「誰も知らない明日歌え」で、皆でちっちゃく歌いだす。
「ONE DAY ONE DREAM」が流れる。
みんな、手拍子、振り、歌に加えてキャーっていう歓声までちっちゃく入りだすw
「愛想曲」「仮面」「Venus」「HO!サマー」「×~ダメ~」「CRAZY RAINBOW」と、次々と、本人ら不在コンサートww
座ってる状態で踊る人、立ち上がって踊る人。でも統制はとれているから、全体的にほんわーかとコンサートを楽しんでる空気。
その間に退場ブロックがコールされると、曲中でも踊るのをやめ、残された人たちが退場するブロックの人たちに「いってらっしゃい」と手を振り、謎の拍手。退場する人たちも、残された人たちに「先にいくね~~」とでもいうように手を振って去っていく。
規制退場のコールをしていたスタッフの男性も、最初は絶え間なく「規制退場ありがとうございます」や「場外で売られているものは違法商品となりますので~」といった決められた言葉を喋っていたのが、だんだんと歌が終わるかサビが終わって間奏になるまで静かにしているようになるww
そして「僕の声ですみません」と謎の謝罪。そして客から「いいのよー」というかのように、謎の拍手。
もはや、規制退場のコールすら「お楽しみのところすみません…アルファベット5番目、Eブロックの皆様」と言ってくださる始末wwそしてやっぱり拍手w
最後のブロックのコールにいたっては、1時間以上待っててようやっと退場になったというのに、退場の案内をコールされても「えー」という謎のブーイングww
さすがのスタッフさん「僕にアンコールされましても…すいません」(※滝翼コン本編で、アンコール最後に一曲…と見せかけてやらない!という煽りに客が「えーー」という定番の流れがあった)
そして「えー」のあとは、鉄板ネタwに付き合ってくださるスタッフさんに拍手。
そして押すことなく、ぞろぞろと列になってダメを踊りながら(※ここ大事w)ぞろぞろゆっくりの流れのまま退場していくという、謎の退場法www 踊りながら退場。

ルールを守りながら、ファン同士であったかくなって楽しんでいる姿が、とても楽しかった。
というか、今日イチ手を振った相手はDブロックの人たちへだと思うww滝翼にじゃないと思うwww

これは、滝翼ファンじゃないと出来ないと思った。
これだけの大人数が一体感を持って、気を遣い合ってる感じ。
一体感だけなら他にもあるだろうけど、何よりも全面に気遣いする空気が出ていました。不思議。

滝翼が「僕達のファンなら大丈夫」という信頼は、根拠の無いものじゃなくて、きっとこういうことなんだろうな、という現象でした。
滝翼とファンのお互いへの信頼が現れたコンサートでした。
そういう意味で、何がどうとか小さいことじゃなく、このコンサートは成功なんだと思います。もしかしたら1300kW使ってる平常時よりもよほど。

ちなみに出口のお見送りは、最後のブロックなので1時間以上かけてもう1万何千人を見送った状態だというのに、本当に二人とも一人ひとりの目をしっかり見てお見送りしてました。
暖かい人だな。本当に。