過去のメモと今のメモ

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隣の客席に、恐怖を覚えたこと。

過去何度かSNSとかで発信した事もありますが

世の中、なんかよくわからん事もあります、という事を少しでも人の目に触れるとこに置いとこうかなと思うので、記事にします。

多発するようなものでは無いと思いますが……世の中何があるかわからないね、という程度にでも頭の片隅に残ると、いざ何かあった時に頭真っ白にならず、きちんと対応出来る余裕が生まれるかと思うので。

 

 

 

 

それは、新橋演舞場で滝沢演舞城が行われていた時でした。

私の記憶の仕方で言うと「ふっかさんが三郎役をやってた」時です。ふっかさんでしか記憶出来ないのか私は。

 

いつもの様に一人で見に来てた私はやることも無いので公演前に座席にいました。1階最後列の上手側通路脇です。席運の良くなさに定評ある。

隣の席は30代か30前後くらいの、なんというかあまりおしゃれではないため年齢が不詳なタイプのぼさっとした印象の男性でした。

その方も一人で来ており、滝沢さんのファンで、男性なので居心地が悪いので開演まで話したい、とのことでした。

私が席に来る前までは反対側に座ってたやはり一人で来ていた女性の方にも話しかけていたのですが、そっけない返事しかされておらず、そのまま私に話しかけたようでした。

ちょっと話し方や一方的に話す感じなど今でいうコミュ障感もありましたが、まぁそういう人もいるよねくらいでお話されているのを相槌うって聞いていたり、「この前の滝沢ソロコンのパンフを持ってるから、見ていいよ」と差し出されたりしました。割と強引で断っても推してきたので、衝突するようなことでもないのでまぁ見させていただいたり、ちょっとやっかいな方だなぁ……くらいでした。

その時に誰のファンだと聞かれたのでSnowManの深澤さんだと言うと知らないと言うので(知られていない事には慣れていた。さすがに滝沢さんのファンでこの時SnowManを知らないと言われたのは初めてだったが)、このパンフのソロコンのバックについててMCで喋ってた人達ですよーと言うも「わからない」と言われ、私は「ん?ほんとにこの人公演見たの??」という言葉は飲み込んで、早く開演しないかなぁと思っておりました。

 

開演すれば、解放されると思っておりました。

 

 

そして暗転、開演。

 

上手側の座席だったので、SnowManや花道を見ようと顔を下手側に向けると、私の左隣に座っている男性は、何故か私に顔を向けこちらをガン見している。

 

恐怖でしか無かった。

 

花道を見てしまうと近距離で目が合い顔が向き合ってしまうので、私はその瞬間から、もう左側が怖くて正面しか向けなくなっていた。

正面を向いても、視界の左側で前を向いたりこちらを向いたりしている男性がいるので、そっちに全集中力もっていかれた。

もう自分で何を見てるのかも、まったく頭に入ってこなかった。

会場を知ってる人ならわかると思うが、最後列ではどんな演出だろうがまず真横を見ることなんて、公演中絶対に有り得ない。客を見ようとしない限りは。

 

1階20列という最後尾だったため、手元には双眼鏡を準備していたが、こんなものを覗いてもしも自分に何かされたら、視界が狭まっているので被害に遭うまで気づけない。怖すぎて、双眼鏡なんて覗けるわけもなかった。

 

あと花道に滝沢さんがいる時もこっち見てたので

「テメェ!!自分の作った滝沢担ですっていう設定くらいは守れよボケェ!!!!滝沢さんダシに使ったな!!!!〇す!!!!」

ってそっちで脳内でキレ散らかしてた。ゆるさん。

 

 

係員に言うべきか、迷った。

でも、具体的に何かされたかと言うと、何もされてない。

ちょいちょい、こっち見てた、と言うだけである。

今だったらそれでも私は係員に言ったと思うが、その頃の私は、この程度で言っても「じゃあこちらもちょっと気をつけて見てますね」とか言われるだけのその程度のものだろうと思った。

この恐怖を、何をされたという、説明が出来なかった。

 

それはそれとしてストレスで叫びたいほど怖かったので、横の通路をSnowManやJrが通る度に、「たすけてぇぇぇこの席やだぁぁぁ」って泣いて言いたかった。ほんっと言いたかった。

 

そこから一時間、恐怖とパニックと左側に最上級の警戒を続ける時間が続いた。

公演なんて見てない。記憶にもない。

 

幕間。何か話しかけられたが、私はトイレに逃げた。ブザーが鳴るまでロビーに逃げた。

座席に行った時にも何か色々話しかけられた気もするが、もはや開演前のまだまっとうに返答していた私はいなかった。「はぁ」とか曖昧に言うくらいしか出来なかった。

 

2幕。

先程「ふっかさんが三郎役だった」と言ったが、実はこの公演、マシュマロ食べてたくらいしか覚えてない。

この時私は2公演しかチケットを持っておらず、2階右列端(ステージなんも見えない。出演者の顔も機材で見えない)からのここだったので、このチケットでちゃんと公演を見ようと思っていた。

私はこの年の公演の内容を、ほとんど何も覚えていない。ステージ見るどころではない3時間を過ごした。

男性は最後までこちらをチラチラ見続けていた。

お前も12000円何に使ってんだよ。

 

 

最後まで恐怖しかないまま、公演後とにかく一刻も早くここから立ち去りたかった。

お茶でも……とか言われたが、用事があるから急いでいると上着もカバンも抱えて席から離れようとすると、男性に言われた。

「じゃあ、最後にハグしませんか?」

 

 

 

首振って全力で逃げた。

 

 

 

正直、いまだに意味がわからない。

何ハグって。

なんだお前渋谷のフリーハグかよ馬鹿かって心の中で罵倒しながらまっしぐらに電車乗って帰った。後付けられるとかも怖かったので、何度か駅やホームで振り返ったりもした。

 

 

私はいまだに、わからない。

 

相手が何を思って何を目的として何をしてたのか、まったくわからない。

少なくともFC入って12000円のチケット代を払って来ているのだから、私はもしかしたら深く考えてないコミュ障のライトファンな男性を一方的に危害を加える人だと判定していただけかもしれない。

現に、何かされたかと言われれば、何もされていない。とも言える。

言葉にすれば、私は不快だった、と言うだけでは無いのかと思う。

 

今だったら、もしかしたら劇場に伝えたら「舞台に集中できない」というだけでも違う席とか案内してくれるかもしれないと思うが、当時の私はそんな対応してくれると思ってなかった。実際こういう時どういう対応するのかは分からない。劇場次第かもしれない。

 

 

こんなことは頻繁にある事でもないと思う。

ので、「注意喚起」と言うほど誰かが当てはまるような事例でもないと思う。

 

ただ、過去にこんなことあったやつもいると、知っているだけでも

もしかしたら他の件でも、「意味わからない恐怖」から「こういうやつなんか聞いたことあるぞ?」という気持ちになれることで、進研ゼミでやったやつだ!ってなるだけでも、頭がちゃんと回って、係員にすぐに言ったり、幕間に言ったり、少なくとも不快や恐怖から回避できる人がいるかもしれない。

 

 

そう思うので、とりあえずブログに記憶を残しておきます。

 

 

いやほんと、世の中なんかよく分からないこと、あるよ……みんな強く当たろう。

 

 

 

 

2020.8.22 追記

多くの方に閲覧や反響を頂きましたようで、記事を書いた意味が生まれ本当に良かったです。

私を気遣って下さる言葉も頂きました。

また拡散頂いた方も、本当にありがとうございます。

やはり「すぐに劇場の係員に伝えれば、何かしらの対応をして頂ける」ようなので、

もし今後不安や不快、恐怖を感じた方は、

ためらいなく席を立ち、ロビーや入口等の係員の方に

お話することをおすすめ致します。

 

 

あと、誰も気にしないとはわかりつつも

新橋演舞場の1階22列と記載しておりましたが、正しくは最後列は20列でした。そんな列存在しません。訂正致しました。

22列が最後列なのは横浜アリーナのアリーナ席です。このミスはオタクとして誠に残念ですね。